山の会、構想
さて、富士登山をしたのは2004年夏のことじゃった。
なんとなくカナダ人の友達の誘いに乗って、行ってしまった。
早朝、梅田を出発し、午後を少し過ぎて富士山5合目へ到着。
山小屋で腹ごしらえと、登る心構えの最終チェック。
天候は、あいにくの雨。
カッパを被って、いざ出発。
登れば登るほど、日は暮れて、もう懐中電灯なしでは周りは見えない。
山道はいよいよ険しくなり、四つんばいになってエイヤっと登る。
ごーんっと岩石に頭をぶつけつつ、深夜前に7合目だか8合目だかの山小屋へ辿りついた。
ここで仮眠を摂って、明け方に再び頂上を目指し、朝日を拝むのである。
しかしながら、降り続いた雨はいよいよ勢いを増し、あっけなく頂上への道は絶たれてしまった。
禁止令が出てしまったのだ。
泣く泣く来た道を戻る一行…。
一体何のために頑張ったのか。
極限状態で、英会話までこなしたのに。
そして何度も尻餅をつきながら山を降り、しばらくするとあたりは晴天に覆われていた。
皮肉なもんである。
とはいえ、山に挑む!という心意気は、感じのよいものであった。
そんなこんなを思い返すうち、「山の会」作ろうって思ったのだ。たぶん。
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